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広報は柔術で鍛えられる。
今回のアドベントカレンダーを運営する#PRFunhoには立ち上がったばかりから入っていたこともあり?発起人のマーティンさんに春ごろ運営に関わってほしいとお声がけをいただきました。
しかし、#PRFunhoの運営もほどほどに今年始めたブラジリアン柔術に邁進した日々を送っていました。運営の皆様、本当にすいませんでした。
おかげさまで大会にも出場できたり、いい経験を積ませていただきました。
なぜ、私はブラジリアン柔術に邁進してしまったのか。そこには広報に必要なエッセンスがたくさんあったからです。という私なりの解釈記です。
※柔術を始めた理由はこちらに書いています。
*本noteは、広報のSlackコミュニティ「#PRFunho Advent Calendar 2023」の12月23日にエントリーしています。
私の記事はおいておいて、ほかの方の記事は勉強になるので、ぜひ覗かれてみてください!
改めてブラジリアン柔術とは
そもそもブラジリアン柔術とは?ですが、chatGPTに簡単にまとめていただきました。
ブラジリアン柔術とは、他の格闘技と異なり「寝技」を主体とする組み技系の格闘技です。打撃攻撃は禁止されており、投げ技、押さえ込み、関節技、絞め技などにより、試合の勝敗が決します。
もっと平たく言えば柔術着という柔道着に近いウェアを着て組み技をする格闘技です。人間のチェスとも言われ、頭脳戦という側面もあります。
最近だと、ワールドマスターという世界大会でV6の岡田准一さんや、玉木宏さん、ガリットチュウ福島さんがご活躍されたことでご存じの方も多いのではないでしょうか。(みなさん普通にすごすぎる)
私の中では競技や練習の中で広報に通ずる経験がたくさんあり、仕事にも活きるいいスポーツだと感じています。
しかし、体系的に説明するのが難しかったので、同じアドベントカレンダーの中でりんゆうさんが書いていた「広報PR スキルマップ」を参照し、10項目それぞれにブラジリアン柔術と通ずるところを書いていきます。
※りんゆうさんの記事はこちら
「広報PR スキルマップ10項目」に合わせてブラジリアン柔術をひもといていく
【リサーチ力】
・情報収集力:世の中ゴトや顧客情報などと、自分の会社組織やサービスとの接点になる情報を集めることができる
→ブラジリアン柔術においても技についてYouTubeや教則本などで調べて勉強したり、有名選手が使っている応用技について勉強することが大事です。自分の引き出しがないことには柔術も広報もできないと、双方を経験して感じています。
・分析力:集めた情報を俯瞰し、分析し、洞察を得ることができる
→ただ技を理解するだけでなく、それらがどういうシーンで、どのように使うものなのかを理解しないと、試合で使えるレベルに達せないと感じています。情報収集で得た宝を活かすための分析力がなければ、持ち腐れになってしまいます。
【つくる力】
・戦略構築力:各社が掲げる目標に向かって、どんな目的で何をやるかどうやるかという戦略を構築していくことができる
→柔術は自分自身の目標に対して、どう練習を積んでいくべきかを考えることが大事になります。
生涯スポーツでもあり中長期的な視点で、健康でありたい、強くなりたい、大会に出たいetc.の目的に応じて実現するマイルストーンを構築していくことができるので、ロングスパンで物事を考える力もつく点も含めておすすめです。
・企画・推進力:立てた戦略に紐づく戦術として、効果的な企画を立案し、実現に向けて推進していくことができる
→ただ練習していてもうまくなることへの限度はあるので、例えば「クローズドガードポジションを得意にしたい」という目的に対して何を習得すればいいのか、どういう動きをできるようにならなければならないのか、そのためにはどういう練習をすればいいのか、実践での課題は何かなど目的意識を持って戦略的に取り組みを考えるようになります。
これは効果的な企画を立案することに通ずるし、自分自身も柔術を始めた後、12月に実施した「疲れ納め」を企画立案・推進しており、その背景に柔術で得た学びがあった気がしています。
また、試合になれば自分の持っているスキルをどう活かして勝つのかという作戦を練らないといけないため、戦術を考える思考性は身につくし、試合中に見つかった課題や作戦実行後の課題をクリアするためにPDCAが回っていきます。
広報も連続的に施策を回していくため、やはり通ずる部分がありそうです。
・編集力:魅力的にみえるようにつくり、調整することができる
→残念ながら柔術だけでは編集力に繋げるのは難しかったのですが、柔術をやっていることを魅力的に発信したいと思い、SNSやら私みたいにブログでアウトプットしていくことは、編集力を鍛えるいい手段だと思っています。
【伝える力】
・プレゼン力:自分たちが相手に伝えたいことを、伝わるように(届くように)伝えることができる
→柔術はコミュニケーション力が非常に大事で、中でもプレゼン力がとても重要だと思っています。柔術では自分がやりたいことや課題だと思っている点を解決するためにトレーナーやパートナーに相談することが多いです。
しかし、相談の質が高くないといい解決方法に辿りつかずコミュニケーションコストがかかってしまったり、成長速度に影響が出るので、とても重要になります。
そのためには前述のリサーチや戦略構築力も重要で、広報のスキルも柔術のスキルも繋がっているなぁと感じました。
・関係構築力(巻き込み力):あらゆる関係者との良質な関係を構築するための働きかけができる
→ここまでもトレーナーだのパートナーだの書いていますが、柔術は1人では練習もできないし大会にも出れないスポーツです。目標実現に向けて切磋琢磨するために、日常から良好な関係を築くことが重要です。
試合になれば審判や相手とも良好な関係をとることがいい試合につながるし、試合中の状況把握や臨機応変な対応など優位に進めていくためにらセコンドについてくださるトレーナーと意思疎通が取れていることも重要で、まさに関係構築力が肝のスポーツです。
【管理力】
・スケジュール管理力:プロジェクトマネジメント力ともいえる。ゴールから逆算したスケジュールをひき、管理していくことができる
→特に試合に出るとなった時に効果を発揮しました。とりあえず試合に出るだけでも試合に出るためのコンディションや体重管理が必要になります。管理をしながら必要な練習を積み、食事や睡眠を管理し、ベストの状態を作っていきました。
余談ですが日々の練習もハードなので、ケガや体調不良を防ぐためにも日々の自己管理も大切です。
・危機管理力:トラブルをうまくかわしたり最小限におさえこんだり、臨機応変に対応することができる
→柔術は相手のあるスポーツかつ、複雑な動きを要するため、常に予定不調和なスポーツです。予定不調和の中で臨機応変にミスを最小限に抑えたりリカバーすることが必要になってきます。
また、トラブルを防ぐための知識やスキルを持っておくことも大事だなと気づくので、危機管理力は身につくなと感じています。
・仕組み構築力:必要な時に、必要な人をアサインして組織をつくったり、最適な仕組みを構築することができる
→相当突き詰めている人が自分の練習環境を整えるみたいなことのような気がしており、普通はやることがなさそうでした。
ただ、柔術には「出稽古」というシステムがあり、柔術着とちょっとのお金で別のジムに練習に行くことができます。試合や動画で見て出会った人に教えてもらいたい、出張や旅行の中でも柔術をやりたいと思った時でも練習ができるという必要な時に必要な人や環境をアサインできる仕組みが構築されていました。
出稽古システムをうまく活かして、仕組み構築力を体感できるかもしれません?
こじつけもありましたが、全体的に見ると相関性が高いということが伝わったら嬉しいです。
さらに、これをトレーニングやレッスンの中で身につけられるという利点もあります。
ブラジリアン柔術の消費カロリーは、体重や運動強度によって異なりますが、1時間の練習で約500~700kcalを消費するとされており、私自身柔術を始めてから健康的に10kg程度体重を落としています。何かと表に出ないといけない広報ですが、体型維持は柔術に任せれば良いので、気持ちも頭もラクになります。
広報PRパーソンにぜひ柔術を薦めたいという理由がここにはありました。
広報は柔術で鍛えられる
改めて、私は「柔術は広報に通ずる」と思っています。
よく広報で例えられる総合格闘技はここまで話した柔術をはじめ、レスリング、キックボクシングなど様々なスポーツの複合体でできている、ジェネラルシップの高いスポーツです。
事実、総合格闘家がキックボクシングや柔術やレスリングの試合に出ることもあります。私自身も総合格闘技経験者ですが、日々様々な競技の練習を積みながら、総合の練習でMIXさせていくという形でした。
これをビジネスに置き換えるとセールスもマーケティングもバックオフィスもできて、MIXさせるのが広報という解釈になりますが、そんなことはなく広報は広報なんだと感じています。
広報がセールスにもマーケにもバックオフィスにも様々異動しているという事例より、広報を長らく突き詰めたり、広報→広報で転職してスキルアップしたり、独立されるスペシャリストが増えているのもその裏付けなのかなと思います。
ジェネラルシップを意識せず、広報は広報のスペシャリストとして我が道をゆくのもいいんじゃないかなと感じました。何年も経験を積みながら、熟練者になっていく感じ、柔術ととても似ているな…笑
ということで、私なりの解釈では「広報は柔術で鍛えられる」と感じています。身体も動かしながら健康的に広報もスキルアップしたい方にはぜひ、柔術にトライしていただきたいです!
来年は広報柔術会ができたらいいな。と夢見て、解釈記を締めさせていただきます。